「送信したはずのメールが相手に届かない」「送ったメールがなぜか迷惑メールに振り分けられてしまう」というトラブルの原因の一つに、SPF設定の不備があります。

以前の記事「送信したメールが届かない原因と対処法」でもご紹介したように、SPFは送信元メールアドレスの正当性を証明するための認証技術です。SPF設定が正しく行われていないと、送信先のメールサーバーで迷惑メールと判定されたり、受信を拒否されたりする可能性があります。

SPFは設定するだけで終わりではなく、正しく認証されているか確認することも重要です。

この記事では、Gmailを使ってSPF認証の結果を確認する方法と、無料のWebツールMXToolboxを使ってSPFレコードを確認する方法を、画面付きでわかりやすく解説します。

Gmailで確認する

Gmailでは、受信したメールの「原文を表示」機能から、SPF認証の結果を確認できます。

1.自分のGmail宛にメールを送る

SPF設定を確認したい送信元メールアドレスから、自分のGmailアドレス宛にメールを送信します。

2.メールを開く

送信したメールが届いたら、Gmailで該当のメールを開きます。

3.「原文を表示」をクリック

メール右上の「︙(その他)」をクリックし、表示されたメニューから「原文を表示」を選択します。

Gmailのメール右上にある「︙(その他)」メニューから「原文を表示」を選択する画面
メール右上の「︙(その他)」から「原文を表示」を選択します。

4.「SPF: PASS」を確認する

表示されたメールの原文の中から、「SPF」の項目を確認します。

Gmailの「原文を表示」画面でSPFの認証結果がPASSと表示されている様子
原文の「SPF」欄に認証結果が表示されます。

主な認証結果は次のように表示されます。(分かりやすくするため、ざっくりとした表現になっています。)

結果 意味 受信先での扱い
pass 認証に成功 正常に受信可能
fail 認証に失敗 拒否または迷惑メール扱い
softfail 認証に失敗、ただし完全拒否ではない 場合によっては警告扱いで受信可能
neutral 認証の可否が設定されていない noneと同等に扱われる
none SPFレコードが設定されていない 受信側のセキュリティ設定に従う
temperror DNS障害など一時的なエラーで検証できなかった 受信側の処理に委ねる
permerror SPFレコードの構文誤りなど、修正が必要な恒久的エラー 受信側の処理に委ねる

「SPF: PASS」と表示されていれば、SPF認証は正常に行われています。
「FAIL」や「NONE」と表示された場合は、DNSに登録したSPFレコードの内容を確認し、必要に応じて修正しましょう。

MXToolboxでSPFレコードを確認する

Gmailでの確認方法は、実際に送信したメールがSPF認証に成功しているかを確認する方法です。一方、MXToolboxはDNSに登録されているSPFレコードの内容や構文を確認できるツールです。

「SPFレコードが正しく登録されているか確認したい」「設定内容に誤りがないか確認したい」という場合は、MXToolboxを利用すると便利です。

1.MXToolboxにアクセスする

WebブラウザでMXToolboxにアクセスします。
https://mxtoolbox.com/spf.aspx

2.ドメイン名を入力し、「SPF Record Lookup」をクリックする

検索ボックスに、確認したいドメイン名(例:example.com)を入力します。
その後、「SPF Record Lookup」をクリックし、検索を実行します。

MXToolboxの検索ボックスにドメイン名を入力し、「SPF Record Lookup」をクリックする画面
ドメイン名を入力し、「SPF Record Lookup」をクリックして検索します。

3.検索結果を確認する

検索結果には、DNSに登録されているSPFレコードの内容が表示されます。

MXToolboxのSPF Record Lookupの検索結果画面。DNSに登録されているSPFレコードの内容が表示されている
DNSに登録されているSPFレコードの内容が一覧で表示されます。

4.エラーの有無を確認する

SPFレコードに問題がある場合は、エラーや警告メッセージが表示されます。
例えば、次のような内容が表示されることがあります。

エラーが表示された場合は、内容を確認し、DNSに登録しているSPFレコードを修正しましょう。

MXToolboxでエラーがなく、Gmailでも「SPF: PASS」と表示されれば、SPFは正常に設定されています。

まとめ

SPFは、送信元メールアドレスの正当性を証明するための重要なメール認証技術です。しかし、設定したつもりでも、記述ミスや設定漏れによって正常に機能していないケースは少なくありません。

メールが相手に届かなかったり、迷惑メールとして判定されたりすると、大切な問い合わせへの返信や見積書の送付など、ビジネスの機会損失につながる可能性があります。
そのため、SPFを設定した後は、GmailやMXToolboxを使って正しく認証されているか確認しておくことが大切です。

また、SPFだけでなくDKIMやDMARCを組み合わせて設定することが推奨されています。
これらを適切に設定することで、なりすましメール対策を強化し、メールの信頼性や到達率の向上が期待できます。

株式会社パパグラムでは、SPF・DKIM・DMARCの設定支援や、メールが届かない原因の調査・改善にも対応しています。メール認証の設定に不安がある方や、「設定したはずなのに正しく動作しているかわからない」という方は、お気軽にお問い合わせください